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「ナルトに『シカマルならここにいる』と言われて連れて来られただけだ。本来ならもう寝ている時間だし、帰らせてもらう」 は?まだ日付変わってねーのに?遊ばねーの?あー。なんだっけ。女ってこの時間は、お肌のゴールデンタイムっ…
「ナルトに『シカマルならここにいる』と言われて連れて来られただけだ。本来ならもう寝ている時間だし、帰らせてもらう」 は?まだ日付変わってねーのに?遊ばねーの?あー。なんだっけ。女ってこの時間は、お肌のゴールデンタイムっ…
頭は回るようだけどよォ、そんな見え見えの罠にのらねーよ。 素っ気ない態度をとり続けることで、シカマルから怒りを引き出してあわよくば、と考えたのだろう、と察する。シカマルは両手をあげて降参のポーズをとると 「わかった。…
女が好きなブランドの店、流行りのスイーツ、テーマパーク。 落としたい女がたいてい行きたがる場所を思いつく限り、シカマルは提案してみるが、全部テマリは跳ね返していく。もしもの時のために、と連絡先を聞いても教えてくれない。…
「さっきは悪かった」 ツレナイ女は顔を背けて、空になったグラスを細い指先で弄ぶ。ナルトがおかわりを貰いに行ってる間に距離を詰めてみたけれど、ガードは一切緩まない。ミスった手をどう立て直そうか。 「どこに行きたい?」 「…
のほほんとしているナルトに詰問すれば、テマリの正体を、クラブという場所を考えてか、ところどころマスクしながら教えてくれた。 日付変更線の向こう側の人間だということ、ナルトが将来的に代紋を担ごうとしている木ノ葉組の『大事…
「ま、そーいうことでよろしく頼むぜ」 オレは、何がなんだかわからん、といった顔をしているナルトの前に手を差し出して握手を求めると、テマリはその手のひらを見つめる。しばらく何かを考えた様子を見せた後に、ため息をついて 「…
「呼んだか?」 オレはソファーの自分の定位置に座り、ポケットからタバコとライターを取り出す。一本箱から引き抜いて口に加えて、先端をライターで焦がせば、ゆっくりと白煙があがる。一気に吸い込めば灰ができるから灰皿を寄せて、…
ソファーにどかっと座っているナルトのところへ戻ると、思わず目を疑いたくなるようなことがあった。 「テマリ〜。落ち着けってばよ!すぐにシカマル呼んでやっから!」 なぜかわからないが、さっきまでまた会えないだろうかと思案…
オレは柄にもなく、人混みに消えたパールブルーに思い馳せてみたりなんてしたが、そんなことてわテマリが戻ってきてくれるわけでもない。 気が強いけれど、どっか気になる女だったなァ。 足は地面についているはずなのに、なぜかふわ…
スローテンポの曲に合わせてお互いの体を震わせている途中で、テマリに「どこから来た?」「何しに来た?」と声をかけてみても、答えを渋られただけだった。 ここまで頑なに口を閉ざすにはそれなりの理由があるのだろう。だったら、本…