7.ウチのごはん

※自分向けに発行したコピー本の再録です。シカテマの幼少期~新奈良家までを、ごはんの視点でお話にしただけです。  ウチの朝メシは、白ごはんにみそ汁が定番だ。それから、母ちゃんお手製の漬物を山ほどに、少しのおかずも。平皿の上…

6.はじめての重湯

※自分向けに発行したコピー本の再録です。シカテマの幼少期~新奈良家までを、ごはんの視点でお話にしただけです。  米が少しに対して大量の水が入った小さな鍋をコンロに置くと、つまみをひねった。ボッと音をたてて火がつくから最初…

5.生姜入り甘酒

※自分向けに発行したコピー本の再録です。シカテマの幼少期~新奈良家までを、ごはんの視点でお話にしただけです。  こたつを出したのは良かった。 いくら外が寒くても、家にぬくぬくとした居心地の良い場所があるのは、心がほっと落…

4.あったか味噌粥

※自分向けに発行したコピー本の再録です。シカテマの幼少期~新奈良家までを、ごはんの視点でお話にしただけです。  布団の中から見上げる天井は私にまだ、他人のフリをしている。この天井は私に木目が、いくつあるか教えてくれないし…

3.真夜中の即席茶碗蒸し

※自分向けに発行したコピー本の再録です。シカテマの幼少期~新奈良家までを、ごはんの視点でお話にしただけです。  腹が空く時は、夜中でも空くもんだ。 連合会議が長引いたせいで今日の夕飯は、そこらの商店で買った、中身がスカス…

2.自家製フレッシュジュース

※自分向けに発行したコピー本の再録です。シカテマの幼少期~新奈良家までを、ごはんの視点でお話にしただけです。  木の葉崩しが終わった後、私たち兄弟の関係は少しずつではあるが変わり始めていた。 任務、任務の毎日でゆっくりと…

1.オヤジの男おにぎり

※自分向けに発行したコピー本の再録です。シカテマの幼少期~新奈良家までを、ごはんの視点でお話にしただけです。 「おい、シカマル。起きろ」 オヤジに足蹴にされて起きるのが、アカデミーが休みの日の定番だった。休みの日といった…