28

 すうと手を伸ばし、大腿部を撫で付けるとテマリは一層高い声を出す。そしてぎゅうとシカマルの頭を抱きしめて、自らの胸をシカマルの顔を押し付ける。重量のあるそれはシカマルの息が詰まるほどだったが、それでも好奇心の方が勝った。…

31

「その代わり、ナルトとの約束は果たさせてもらうぜ」「案内をするーーーと言っていたやつか?」「あぁ。じゃなきゃこの話はナシ、だ」 大事にされていると言えども、次のドンの報告のためにわざわざ諸外国の有力な組織に、挨拶して周っ…

30

「あー……手を貸そうか?」「助かる。ちょっと待て」 その尻に向かってオレが話しかけると、ガサンと茂みが揺らして中からテマリが這い出てくる。そして、オレの顔を見るやいなや、大きな目をパチパチさせて顔を強張らせる。「……シカ…

29

 次回からバキとどう渡り合ったものか、とオレが考えながらがホテルを出て、帰路につこうとすると建物沿いの茂みの中に体を突っ込んで、何かを探している女がいた。綺麗に切りそろえられている茂みの中だからこそ、その女はよく目立って…

27

「んぅ……そう……噛んで」 シカマルはテマリに言われた通り、硬いグミを歯で挟む。自分の上で喘ぐテマリに合わせて何度も甘噛を繰り返せば、はっきりと口の中で主張を始める。舌先でその先端をなぞれば、より高い声をテマリは出す。「…

26

 生地越しに揉みしだく乳房の、柔らかさにシカマルの心拍数が跳ね上がった。触っている。平面で見るか、いのが押し付けてくる時ぐらいのもので、距離の遠いと思っていたそれに。 テマリは自分のことを食料のように捉えていると思ってい…

25

「んッ……はッ……ちょっ……」  シカマルが息を漏らす間も与えられないほど、上に乗っているテマリは舌を絡めとっていく。 ちゅるちゃるとシカマルの唾液を啜り終わると、体のどこにも触れようとしないシカマルに思わず苦言を呈する…

24

「こんだけやりゃあ、母ちゃんも満足すんだろ」  シカマルはノートを閉じると、長年使っている筆箱の中へと、出していた筆記具をしまっていく。 「もういいのか?今日はあまり聞かなかったな」 「受験用の数学は一人で考えるもんだか…

23

 すっかり片付いたダイニングで今日も教科書とノートを広げ、ダラダラと話をする。 古文や歴史、英語だけでなく、数学や科学の分野についてもテマリは明るかったから、シカマルの思うところに難なく答える。 大学入試で出題される数式…

22

「まぁ、それじゃあお前には何の礼にもならないな。何か好きなものでもおごってやろうか?」 「アンタ、家出るとめんどくせーことになるんだろ?いいよ,これ貰ったし」  シカマルは受け取ったばかりの封筒の中身を取り出しつつ、諦め…