おじちゃんとゲーム

※モチーフにしたゲームのレーティングが15歳なので、シカダイくんは15歳ということでよろしくおねがいします  自分の部屋のベッドに寝転んで、持ち上げたのはポータブルゲーム機だった。電源スイッチをいれて、挿しっぱなしにして…

 うんと小さい時の記憶は曖昧で、はっきりとしない。母ちゃんやばあちゃん、父ちゃんは「シカダイが小さい頃はね」 なんて話をするけれど、どれも覚えがない。けれど、一つだけ覚えていることがあった。 青。 その色だけが、はっきり…

結び

 シカダイがまだ幼く、自分で髪を結べなかったころ。 毎朝、わたしがシカダイの髪を結ってやっていた。ちょこんと座わるシカダイはまだ寝たいのか頭を揺らしているから、その頭から毛束を取り上げる。そして、いくらか櫛で毛を梳いてや…

内緒話

 一家の大黒柱であるシカマルが家に帰るのは決まって深夜だ。「ただいま」 と身重の妻を起こさぬように小声で帰宅を告げると、一日の汚れを落とすべく風呂場に直行して身を清める。あの書類はどうだったっけとか、ナルトの尻を叩くには…