君の名前を呼ぶ

ダイじんです。 「シカダイ」 名前を呼べば彼は振り向いて「どうした?」と聞いてくれる。「なんでもない」 ボクが言うと「めんどくせー」とシカダイは頭をかく。 シカダイはずっとボクだけを見てくれているわけじゃない。だけど、声…

変わりない

 小さいのころの思いが実を実ったは、オレもシカダイもすっかり大人になってからだった。緑色のベストを来て、黒い装束に身を包んで、明日はどうなるかわからないような、生活になっていた。だけど、その中に変わらないものもあるもので…