オレの上忍申請が通ったのはいいものの、告白というかプロポーズの方は散々なもんで。
「オレとけっきょ……結婚して下さい」
なんてプロポーズでは噛むし、近い未来の嫁さんは目の前でそんなオレを見て大爆笑してるし、後ろでは義理の弟たちがオレに睨みをきかせてくるし。
多分、これ一生ネタにされんだろうなぁ。めんどくせー。やっぱり、墓まで持ってきゃよかったか?
なんて思ったりもしたけど、オレが頼んで着てもらった、真っ白のドレスの嫁さんはオレが想像してた以上にきれいで。
……オレが着せてやれてよかった。
「アンタ、きれいだわ」
「それ、試着の時から言ってたから、聞き飽きてるよ。ほら、披露宴が始まるぞ……って、ネクタイ曲がってるじゃないか」
左手の薬指に銀の指輪を輝かせながら、ネクタイを直してくれる嫁さんが、これから先もこうやって面倒見てくれるのかと思ったら、にやけが止まらない。その指輪に誓って、一生大事にすっから、隣で笑っててくれよ。
シカマルが腕を差し出すと、テマリはその腕に自分の腕を絡める。そして、お互いが離れないことを確認すると、二人は揃って歩き始めた。