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「んぅ……そう……噛んで」
 シカマルはテマリに言われた通り、硬いグミを歯で挟む。自分の上で喘ぐテマリに合わせて何度も甘噛を繰り返せば、はっきりと口の中で主張を始める。舌先でその先端をなぞれば、より高い声をテマリは出す。
「もっと、して」
 勝手がわからないわけではにあ。シカマルは、柔らかい乳房に歯をたてて、グミの全体を舐めとり、吸い付く。
 テマリはシカマルの恋人ではない。
 だから、テマリがこういった行為を勧めてきても、シカマルに抵抗がまだ、ある。それでも今回引き受けたのは、好奇心からだった。テマリは(おそらく挿入を促すために)シカマルに自分の肌を見せつけることがしばしばあった。しかし、大事なところは見せてはくれなかった。
 テマリは後、何を伏せている?
 相手の手の内を知りたいと言えば見栄は張れるが、行き着くところは「触ってみたい」「舐めてみたい」といった極めて本能的な欲求だ。
 いつもなら理性で押さえつけているそれを、今日は好奇心が解き放させた。

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