生地越しに揉みしだく乳房の、柔らかさにシカマルの心拍数が跳ね上がった。触っている。平面で見るか、いのが押し付けてくる時ぐらいのもので、距離の遠いと思っていたそれに。
テマリは自分のことを食料のように捉えていると思っていたし、シカマルの脳に直接命令するようなまやかしをようなものが使うこともあった。それに自分からこれ以上先の関係を拒絶していたから、こんなことはないだろうと思っていた。
メロンパン?いや、それより大きいか?
コンビニの棚に陳列しているパンの数々を思い出して、近いものを当てようとする。発想が貧弱だとはわかっていたが、ふかふかとしているそれを他に例える術が見つからない。
乳房を隠しているブラジャーのカップに指を引っ掛けてずらすと、白いパンの上にピンク色の美味しそうなグミがのっている。
喉をごくりと鳴らすと
「何してもいいんだぞ」
テマリが言う。それを口に含むと甘い味が広がった気がした。