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「まぁ、それじゃあお前には何の礼にもならないな。何か好きなものでもおごってやろうか?」

「アンタ、家出るとめんどくせーことになるんだろ?いいよ,
これ貰ったし」

 シカマルは受け取ったばかりの封筒の中身を取り出しつつ、諦めたように言う。取り出した厚紙には、やはり意味のわからない言葉がデカデカと金の箔押しがされていた。厚紙を封筒の中にしまい直し、

 いのとサクラと後、誰だ?

 来てくれるであろうメンバーをピックアップしていると、隣のテマリが思いついたように言う。

「じゃあ、今日は好きにしていいぞ」

「何を?」

 シカマルが聞き返すとテマリが

「服を脱いだ時、私の体を見てたろ。術なんて使わないから、今日は好きに触ればいい」

ブラウスのボタンを外す。

 えっ?もう?

 シカマルが慌てていると、テマリがプッと吹き出す。

「まだ、だ。勉強が先だろ?」

 着替えようとしただけなのに。
 大笑いするテマリに、シカマルは思わず唇を突き出した。

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