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 オレとナルトが溜まるクラブは、表通りから裏路地を何本か抜けた先にある。一発では到底覚えられないその道を、嫌におとなしいテマリの手首を掴んだまま歩いていたのだがどう見ても、オレが嫌がるテマリを引いてこれからホテルに行くようにしか見えない。

 いやまぁ、そうなったら良いな、なんてさっきは思ったけどよ。

 歩くスピードをテマリに合わせ、ゆっくりと進んでいくことで、恋人同士であるかのような雰囲気を出そうとしたが、近づくとテマリは露骨に嫌そうな顔をする。
 それに、この近辺は木ノ葉組のシマだから、こんな状況を見られて変に上に報告されると、下手したらオレが殺されるか、めんどくせー木ノ葉組入りを強制的にさせられるか、だ。

 さーどうしたもんかなァ。

 テマリのハイヒールの音を聞きながら歩いていき、あと少しで表通り、というところでテマリは突然、オレの手を振りほどく。

「いつまで握ってるつもりだ?」

 その声には怒気がまだ、残っていた。

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