組み敷いたテマリの濡れそぼった場所に、シカマルは膨れ上がってりう海綿体をぐちゅりと挿入すると、
「くゥ……ん……」
テマリが甘い声を漏らした。
シカマルはそれを無視してゆっくりと中に沈めていくと、先端にかたいものを触れさせると肺に溜まっていたものを全て吐き出す。
こつこつと優しく最奥を叩きながら考えていたのは、あのポーズをいつ頼むかだった。
すぐに風呂から上がってすぐに、テマリとベッドの上になだれ込みじっくりとスマートフォンも乗せれる膨らみで、慰めてもらったのはいい。しかし今夜、欲を湧かせたあのポーズをまだ見ていなかった。
いつかいつかとタイミングを見計らってはいたのだが、結局ずるずると引きずって、もう終盤だ。
「1回だけ」
の約束だから、頼むなら今しかない。この機会を逃したら、次はいつ愛してやれるかわからない。それに、快感に飲み込まれて、思考が吹っ飛んだ今のテマリなら、成功率も高い、はず。
シカマルはじっくりと動かしていた腰を止めると自身の腕の中で、双眼の端からあふれさせ、鈍い快感に耐えるテマリを見下ろした。
突然止まった律動に、テマリが不思議そうにシカマルを見つめる。
「どうした?」
「なぁ、さっきみてーに持ち上げてみてくんね?」
「はぁ?」
「ちょっとだけでいいから」
「え……」
「やってくれるまでやめねーからな」
抵抗を見せるテマリに、シカマルは自分が知っている一番良い反応をする、かたい部分を力を込めて小突くと、テマリは嬌声をあげる。
「あッ!ちょッ!んぅ!」
体をねじらせるテマリを、シカマルが押さえつけて何度も下から子宮を揺すってやると、テマリはやっとシカマルの腕を降参の合図を出す。
「……わかった」
寝っ転がっているテマリが、横に広がっている乳房の下に腕を入れ、抱きしめるように持ち上げた。
すると、先ほどは布で隔てられて見えなかった、明らかに柔らかな山脈の全貌が見える。
「満足か?」
だから、早くイかせてくれ。
そう言わんばかりに、テマリは腰を揺らす。しかし、シカマルは気づかないふりをして
「あー。これはやべぇわ」
テマリの許可なく谷に手を差し込むと、両サイドかろふにふにとした柔らかい感触がシカマルを包む。
これ、これだよ。
シカマルが手のひらで押すと押し返すだけの弾力があるそこ。
シカマルは腰を動かすことをすっかり忘れて、感触を楽しんでいると、ふとしたことが頭をよぎる。
ひょっとしたら……。
シカマルは濡れていた壺から自身を引き抜くと、突然中から熱量を失って、動揺しているテマリのみぞおちの上に座りこむ。
そして、乳房を掴むと、その熱量を谷の間に入れ込んでいった。
「シカマル……?!」
「乳がでかい嫁にしかできねーことだから」
少しばかり高さが足りないが、それでも想像していたよりも自身を余すところなく囲む温かさに満足していた。
シカマルが少しずつ腰を動かし始めると、谷間の向こう側から剥き出しになった先端が現れる。
「舐めてくれねーか」
シカマルが頼むと、テマリは赤い舌先をちらちらと出しながら口先に現れるものに舌を這わせる。
あー。なんで早くやんなかったんだろーな?
胸でシカマルのものを扱かされているテマリは、一生懸命舌を絡ませようとする。
ちろちろと当たる舌の生暖かい感覚が、シカマルの腹の底を燻らせる。
でも。
自分ばかりが気持ち良いというのも納得していない。
テマリはもじもじと太ももをすりあわせている。シカマルは、乳房の先にある桃色の突起に親指を這わすとそれを胸の中に埋め込んで、中でかたくなった部分を爪先で弄る。
すると、テマリは背をそらして、喘ぎ声を一層強くさせた。
もしかして?
「アンタ、これ好きなのか?」
何百回と抱いたはずの妻の、まだ知らない感じる部分にシカマルは興奮が隠せない。
乳房を持ち上げたまま、ぷいと顔を背けるテマリから返事を聞き出すためにシカマルはもう一度、同じように刺激するとテマリはシカマルの股下で体を大きくくねらせる。
この人、やべーわ。
興奮を熱気に変わって、シカマルの口から出る。
今見つけたばかりのやり方でテマリに刺激することも忘れずに、乳房をぎゅっと一際強く寄せて、シカマルが自身を動かすとテマリがまた喘ぐ。
たまらない。
征服感がシカマルの全身に巡り、同時に吐精感が近づく。
「やべ……でッ……」
さすがに顔に精を吐き出すまでは頼めない。
シカマルが抜こうとすると、テマリが首を持ち上げて、その先端にかぶりついた。足りなかった生暖かい感触の舌先で鈴口をなぞられると、もう。
「ちょッ……テマ……ッ!!!」
あっけなくシカマルはテマリの口内に熱をほとばしらせた。
「はッ……アンタ……」
荒い息を何度も吐いて、ドクンドクンと高鳴る胸を落ち着けながらシカマルが言葉を続けようとすると、テマリは口を膨らましたまま、まだ自分の体の上に乗っているシカマルの太ももをばちんばちんと強く殴打する。
「わり……」
シカマルが腰を持ち上げて膝立ちになると、テマリはシカマルの下からするりと抜け出してベッドサイドに置いてあるティッシュに手を伸ばす。そして、そこから何枚か取り出すとその中に口の白い液体を吐き出す。
ごしごしと口周りも拭うテマリに、悪ぃとだけシカマルが言うと
「なぁ」
掠れたテマリの声にははっきり怒りが浮いていた。
やべぇ!キレてる!
そう思ってシカマルがびくんと体を震わせた瞬間、テマリは躊躇いなくシカマルの肩に張り手をかましてきた。
「あだっ!」
肩では吸収しきれなかった衝撃でシカマルが横に倒れると、テマリは覇気を纏わせたままじりじりと四つん這いでシカマルまで近づいてくる。
「お前、自分だけが満足するつもりか?」
シカマルが怯んだその一瞬のうちに、テマリはシカマルのマウントをとり、今度はテマリがシカマルの腹の上に座る。そして、
「もうシて、くれないのか?」
ふるりと胸を持ち上げ、さらには艶やかに腰をくねらせる。
予想外?いや、予想内だ。
はっ倒された時、そのまま殴られるか風遁で吹っ飛ばされてもおかしくないと思った。むしろ、十中八九、それだと。
しかし、目の前のテマリは淫らに自分を誘う。
シカマルは出したばかりの熱がまた下半身に急速に溜まっていくのを感じると、太ももをつたって蜜が垂れている場所へと手を添える。
あー、欲求不満なァ。やっぱ、おもちゃとか考えた方がいーのか?
くぷん、とすんなりシカマルの指を受け入れた場所を掻き回しながら、ベビーパウダーの匂いが取れてしまった谷間へと顔を埋めつつ、シカマルは頭の端に置いてあった懸念を、もう一度取り上げた。